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動画・アニメ制作からライブ配信まで。経験豊富な映像作家が挑む新たなチャレンジ

こんにちは。LANCER UNIT(ランサーユニット)note編集部です。

ランサーユニットで活躍中のクリエイターインタビューをシリーズでお届けしています。今回ご紹介するのは、映像作家の金子修さんです。

金子さんは、千葉県在住ながら全国からお仕事を請け負っている映像クリエイターの一人です。動画の編集・ディレクションや3DCGアニメーションの制作、動画撮影も行なっています。
テレビ番組の制作会社を経て独立。フリーランスとして12年間、その後法人化して約3年と、長きにわたって活動されています。経験を活かしながら新しいことにもチャレンジするその姿勢、そして今後にかける思いについて、詳しく語っていただきました。

映像作家/金子修さん
映像作家 金子 修(かねこ おさむ)さん

ー 自己紹介とご経歴をお願いします

映像作家をしております、金子修です。
かれこれ18年近く映像に関わる仕事をやり続けておりまして、2019年に「アトリエ036」という名前で法人化しました。主にテレビやネット上のアニメーション・動画などを制作していて、2年ほど前からは週に1回、メディア芸術系の大学で映像の講師もしております。

会社員時代はテレビの仕事をしていて、再現ドラマや情報番組などを制作していました。駆け出しの頃はADとして何でもやりました。細々とした準備から、私自身がチョイ役で出ることも(笑)
アニメは退職してから勉強しました。テレビで培った実写映像、そしてアニメ制作、どちらもできることが私の強みですね。

ー どのようなきっかけでフリーランスに?

実は、幼い頃から“宮崎駿監督のようなアニメを作りたい”という夢があって。学生のときは、自主制作でコマ撮りのアニメを作ったりしていました。大学のサークルでは人形劇団を。人形を作って動かし、台本を書いて。昔から絵を描いたり何かを創作したりすることが好きだったんです。
テレビ番組の制作で寝る時間もない生活が続くなか、どうしてもその夢を忘れることができず退職したのがフリーランスになったきっかけです。

アニメーションに関してはゼロからスタートだったので、本を読んだり、ジブリ出身の方が開催したアニメーションの通信講座を受講したり。アニメ関係のイベントやセミナーは片っ端から参加して勉強しました。あとは、とにかく描いて作っての繰り返し。当時は数えきれないほど自主制作しました。

自分自身でたくさん作品を作るということが、いちばん勉強になった気がしますね。やはり作品1本を自分で完成させないと。
チュートリアルを見てその通りに作るのは誰にでもできますから。“自分が生み出す”ことを何度も繰り返したというのが自信と成長につながったと感じますね。

映像作家/金子修さん

ー 普段お仕事はどのようにして獲得していますか?

ランサーユニットの企業さまのお仕事と、コンペの応募、ホームページの問い合わせが少しありますが、メインは紹介ですね。

アニメーションの初仕事も知り合いからいただきました。もともとテレビマンだったのでアニメで食べていけるのか不安でしたが、私と同じようにテレビの仕事を辞めてキャラクターコンテンツのアニメ会社で働き始めた方から「あ、君も辞めて今そういうのやってるんだ。ちょっとやってみない?」と。
地方放送局で流れる天気予報の歌物コンテンツで、曲に合わせてキャラクターが踊るというものでした。それが商業アニメデビューです。だから今でも可愛いキャラクターの歌物コンテンツには思い入れがあって、好きですね(笑)

こういったご縁にはとても感謝しています。運がよかったと思いますね。まだ実績がなかったのにテレビで流れるアニメを初めての仕事としていただけるなんて、ありがたかったなぁと。なので人脈は本当に大切だと感じていて、これから独立を考えているような若手クリエイターさんにもそれは伝えたいですね。

フリーランスになった先輩に「特にフリーランスはどんな相手でも丁寧に接しないといけない」と以前よく言われたんです。例えばテレビ業界のADは下っ端として雑に扱われがちですが、そのADさんにも厳しい言葉をかけてはいけないと。
今はADでも、いずれはディレクターやプロデューサーに育っていくわけです。そうなったときに印象が悪いと仕事を振ってもらえなくなる。フリーランスは会社と違って自分が看板ですから、人とのつながりがとても大切になってきますよね。

ー ランサーユニットではどんなお仕事をされていますか?

ビジネス動画の企画・制作から配信までをサポートする企業さまと契約しています。決算説明会のライブ配信をされていて、最初はその動画編集を請け負っていたのですが、今はディレクションを行なわせていただいています。

以前からライブ配信にはすごく興味があったんですよ。配信業務はユニットの別メンバーがやっていますが、大手企業さまの案件にフリーランスが関われることは簡単ではないので、その現場を見られるならと募集を見てすぐに飛びつきました。
この仕事自体が、私にとってスキルアップになると感じたんです。今はディレクターとしてご依頼いただくようになったので、直接クライアントともやり取りしています。

映像作家/金子修さん

ー 信頼されたんでしょうね!印象に残っているエピソードなどはありますか?

まだ私が契約したばかりの頃、その企業さまの制作現場ではとても複雑な工程で動画データを書き出していらっしゃいました。直接編集を行なうソフトと最終的にデータを完成させるソフトが違っていたことで、データ変換のためだけに3つもの工程を踏んでいたんです。
作業が煩雑になり、ミスも起こりやすいので、私のほうで簡単に書き出せるプリセットを作成しました。かかる労力も時間も半分になり、とても喜んでいただけて。それをきっかけに、困ったことやトラブルがあったときにご相談いただくようになりました。

私自身も作業工程を改善できたことがうれしかったですし、先方も業務がスピーディになって、お互いにWinWinとなりました。信頼関係を築けたんだと思います。
固くなりがちなオンラインミーティングでも冗談を交わせるほどの関係性になって、今では年末の納会や新年会などにもお誘いいただくようになりました。普段一人で仕事しているので、そういったことは本当にうれしいですね。

ー 金子さんにとってランサーユニットの魅力はどんな点に感じますか?

ひとつは、待っているだけでは得られない仕事を自分から獲得しにいけるということが魅力的なポイントです。
先ほどお話したように、興味のあったライブ配信で大手企業さまの撮影や編集の現場を見られる。それができたのはランサーユニットのおかげですね。

もうひとつは、ランサーユニットが私の経歴や技術を知ったうえで企業さまにご紹介いただけているということ。だからこそとてもスムーズにお仕事をいただけているという実感があります。

実は他のクラウドソーシングも利用していますが、そのサービスのなかでの実績や評価がないとなかなか案件の獲得ができない傾向があるんですよね。相場より低価格を提示しないと受注につながらない場合もありますし、サービス側の認証マークがない企業さまだと返信が滞ってしまうことも。
その点でランサーユニットはとても安心ですし、信頼できると思っています。

映像作家/金子修さん

ー ありがとうございます!金子さんのこれからの展望をお願いします

今は武者修行のようなかたちで、いろいろな現場に行って技術を磨いていますが、今後はこのライブ配信の知見を活かした活動もしていきたいですね。機材を買い集めながら徐々に実践していますが、仕事として成立させたいと思っています。

ここ数年で急激に増えたライブ配信は、アフターコロナで少し落ち着いてきた感があります。でも、新たにリアルと配信のハイブリッドでイベントをやりたいというニーズも出てきています。
もっと低コストでできるライブ配信を目指したいと思っていて、例えば私一人で撮影と配信をする小規模なスタイルも可能ですから。大手企業でなくても、小さなイベントでも、手軽にできるライブ配信を選択肢のひとつとして知ってもらい、実現していくことを展望として持っています。

あともうひとつ。私事なんですけど、2歳の子どもがいまして、本当に可愛いんですよね(笑)
子ども番組をよく一緒に見るんですが、そういった子ども番組関連のお仕事も機会があればやってみたいと思っています。学生時代にやっていた人形劇の知識なども活かせないかなと、今は模索しているところです。

ー 最後に、ランサーユニットの導入を考えている企業さまへメッセージを

デジタルハリウッドを背景に持つランサーユニットが間に入っているのは、やはり安心感がありますよね。クリエイターの詳細を把握していて、その企業さまに合っている人を選んでもらえるというのは大きいです。専門分野に長けた実績のある人を紹介してくれるので、企業さまにとってとても役立つのではと思います。

専門的なプロフェッショナルの人間を募集するのは労力も時間もかかりますが、ランサーユニットに相談すれば、きちんとしたクリエイターを紹介してくれます。
もちろん時間をかければ見つかると思いますが、会社に合う人かどうかは働いてみないと分かりませんよね。今の時代、ますます人材確保は難しくなっていきますし、ランサーユニットのようなサービスでフリーランスを紹介してもらえれば、スムーズに、しかも信用できるクリエイターが見つかると思います。

能力の高いフリーランスがランサーユニットにはたくさんいて、企業さまにとって予想以上に役立つこともあると思います。先ほど私がプリセットを作った話のように、思わぬことで業務が改善されることもありますし、多くのメリットがあるのではないかと思います。

映像作家/金子修さん

LANCER UNIT(ランサーユニット)は、デジタルハリウッド株式会社が運営している、プロのクリエイターを複数人選し継続的にクリエイティブ制作を発注できるサービスです。noteを通じて、LANCER UNITのサービスを導入している企業さまやクリエイターの皆さんへのインタビュー、クリエイターに役立つ記事をお届けしています。

取材・文/BBQ-john.inc 篠田由美子

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