見出し画像

未来を変えるために走り続ける。クリエイターと企業が共創する社会へ

こんにちは。LANCER UNIT(ランサーユニット)note編集部です。

プロのクリエイターを複数人選し継続的にクリエイティブ制作を発注できるランサーユニット
スタッフのインタビューをお届けするシリーズ第3回は、デジタルハリウッド株式会社 xWORKS事業部の松田無我(まつだ むが)さんです。


ランサーユニットという、他とは一線を画すサービスを広めるべく奔走する松田さん。
企業さまの課題やクリエイターの問題を常に念頭に置き、この事業によってより良い社会へと向けられるよう試行錯誤を重ねています。
現在のクリエイティブ業界の課題を踏まえ、実現したい未来のためにスタートした新しいサービスについてもじっくり語っていただきました。

デジタルハリウッド株式会社 xWORKS事業部/松田無我さん
デジタルハリウッド株式会社 xWORKS事業部 松田無我さん

ー ランサーユニットでの松田さんの役割を教えてください

広報PRと販売促進、Webディレクションが主な役割です。
ランサーユニット公式Webサイトの管理からSNS運用、Web解析まで幅広く業務を行なっています。

以前は運営にも関わっていましたが、今は完全に広報の仕事をしていますね。Webでどういった展開にするのかを考えたり、プレスリリースを書いたり。SNS運用チームとの定期的なミーティングで方向性を決めるなどもしています。
販売促進のために何を発信するかを考える仕事、というのが基本ですね。

最初は営業以外のほぼすべてに関わっていました。運営から、導入していただいた企業さまの窓口、クリエイターの面談や対応まで。
それらを経て、今は広報PRに集中しています。

ー 松田さんはランサーユニットに配属されるまで、どのようなご経験をされたのですか?

前職では、音楽系の事務所でアーティストのWebサイトを制作していました。徐々に最先端のクリエイティブに触れられる環境への興味が大きくなり、2004年に転職を。

当時のデジタルハリウッドは大学院ができたばかりで、続けて大学を設立するという話で。学校法人ではない株式会社が4年制大学を設立するのはインパクトがありましたね。
「あ、それすごくおもしろい」と感じて入社を決めました(笑)

最初の配属はデジハリ・オンラインスクール(通信教育)です。動画教材のカリキュラムの開発・制作をして、そこから専門スクール、大学など、すべての事業部を一周したので、会社全体の状況を知ることができました。

法人営業部に配属されて今のランサーユニットに至る流れです。企業さま側、クリエイター側、双方の立場を理解してどちらにも寄り添えるのは、僕がもともとクリエイターだったということも大きいですね。
企業とクリエイターの関係をより良くしようとするランサーユニットのビジョンにはとても共感しています。

ー なるほど。今、広報として最も力を入れていることは何ですか?

やはりランサーユニットの認知拡大、これに尽きます。
今まさに行なっている武井壮さんを起用したプロモーションのように、メディアに興味を持ってもらえるような企画をこれからもどんどん発信していきます。

武井壮さんランサーユニット プロモーション
ランサーユニットのプロモーションに、武井壮さんを起用。

まだまだランサーユニットの知名度は低いので、例えば名前を聞いただけで「ああ、人材マッチングサービスだよね」となるレベルまで持っていかないと。注力しているのはそこですね。

ランサーユニットは他の競合サービスとは目的を異にする事業です。企業さまとクリエイターが、お互いを尊重しながら共創していく社会を目指しています。
この思いを僕もとても誇りに感じていますし、もっともっと世の中に広げていく使命感のようなものを持っています。

ー 各種イベントも定期的に開催していらっしゃいますよね?

企業さま向けとクリエイター向けの二軸に分けて、届けるベクトルを変えたイベントを随時開催しています。
企業さま向けは、そもそもランサーユニットとは何かということが分かる内容のイベントを毎月2回。
それとは別に共催セミナーも行なっています。リード獲得を目的に、企業さまを少し巻き込む共同開催のようなかたちですね。

クリエイターに向けては、ランサーユニットのサービス説明はもちろん、育成面も重要視しています。
フリーランス初心者のための企画は定期的に行なっていて、座談会のようなクリエイターに役立つ内容のイベントも月1回は開催しています。

デジタルハリウッド株式会社 xWORKS事業部/松田無我さん

ー 認知度拡大を目指すなかでどんなことを感じていますか?

たくさんの競合他社が存在しますが、サービスの本質がまったく違います。その違いを明確に打ち出すことは、難しいですがやりがいもありますね。

ほとんどの競合は、システマチックなサービスになっています。
クリエイターは、登録しておいて良い案件があれば応募。企業さまは、検索して良さそうなクリエイターがいれば自身でオファーする。最初から最後までシステム上で完結して「自分たちで好きにマッチングしてね」というものです。
こういった場合、“安かろう悪かろう”に陥りやすい。そういう土俵では戦いたくないと強く感じています。

僕たちは、クリエイターを守りたいという思いが最初にあります。
やはり教育事業者ですから、自らが育てたクリエイターの未来を明るくしたい。低価格の案件で疲弊していくことだけは避けたいので、きちんとサービスの差別化をはかりたいんです。

企業さまとクリエイターの間に僕たちが介在して、お互いのことを考えたうえでマッチングしていることをもっとアピールする必要があります。より明確に、同じではないと。
そこがいちばん大切で、いちばん難しいポイントだと思っています。

デジタルハリウッド株式会社 xWORKS事業部/松田無我さん

ー ランサーユニットを通して、今のクリエイターにどんなことを感じますか?

自分の好きなことや強みを活かして、時間や場所にしばられることなく自由に働きたい。そう考える人がすごく増えていると感じますね。
以前は就職・転職希望がほとんどでしたが、時間を自由に使って働く、自分の時間を大切にしながら場所を問わず仕事をする、そんな意識を持つ人が多くなりました。それはとても喜ばしいことです。

ただ、現在ランサーユニットに登録しているクリエイターは800名ほどいますが、まだまだ受け身な人が多い。
僕たちは、クリエイターが積極的に自分の声を届けてほしいと考えています。そのマインドを変えていくのは課題かなと。
企業さまの希望を機械的にこなすのも一定必要なことかもしれませんが、クリエイターの価値をもっと上げるためには、自らが働きかけて提案していかなければと思っていますね。

ー 逆に、企業さまに対して感じているのはどんなことですか?

以前に比べて、業務委託というところに対してのハードルは少し下がってきた気はしますね。クラウドソーシングサービスが増えて、気軽にフリーランスに発注する流れが出てきたと思います。

外注方法をいろいろ試した結果、ランサーユニットにたどり着くケースもありますし。スキルや条件に合う人材が見つからない、都度発注ではなく定期的に依頼したい、トレンドをキャッチした提案がほしい、そんな悩みを抱えています。

でも「外注なんてよく分かりません」という企業さまも依然として多い。
クリエイティブに精通した人材が社内にいない、やりたいことはあるがどう採用したらいいのか分からない、など。
広報としてアピールしたいのは「今の時代、社員採用ではないよ」ということ。本当に優秀なクリエイターは、フリーランスとして個人やチームで活動していることが多いと知ってほしいです。そのほうがコスト削減できることも含めて。

良い悪いが判断できないこともあると思うので、企業さま側が「フリーランスってメリットあるね。すごくいいね!」と思ってもらえるように、分かりやすく数字や図解で比較・説明するなど、少しでも導入ハードルを下げていくのも広報の重要な役割だと思っています。
優秀なフリーランスに出会えるサービスとして、ランサーユニットを選んでいただけたらありがたいですね。

デジタルハリウッド株式会社 xWORKS事業部/松田無我さん

ー 企業側の体質も変えていく必要性を感じているということですね?

そう思います。採用面だけではなくて、実際に外注に出す場合の請け負い体質も変えていかないと、と考えています。
発注者が上で制作者が下、という前時代的な考え方がまだまだ一般的です。クリエイターと共創していく、共に創り上げるマインドを持った企業さまを増やしていきたい。

ゴールに向かって一緒に考えていく、同じ立ち位置で仕事をする、そういう場を僕たちがもっと提供しないといけないだろうし、啓蒙しなければと思います。
お互いがウィンウィンの立場で、上下ではなく横のつながりで関係を結べるようにすること。それは難しい面もありますが、期待したい部分でもありますね。

ー その啓蒙ための新しい試みがあると聞きました

はい、そうなんです。
2022年11月1日に「LANCER UNIT COMMUNITY(ランサーユニット・コミュニティ)」を立ち上げました。
まずはランサーユニットに登録しているクリエイター、約800名の横のつながりが活性化することを目的として展開・運営していきます。

LANCER UNIT COMMUNITY(ランサーユニット・コミュニティ)
LANCER UNIT COMMUNITY(ランサーユニット・コミュニティ)

例えば、フリーランス初心者が先輩クリエイターに何かしら相談できるような環境・場所にもなりますよね。
クリエイターの横軸のつながりが大きくなって、知らなかった者同士が制作チームを組むところまで持っていけたらいいなと思っています。

まだ第一段階を始めたところで、いずれはそのプラットフォームで僕たちがうまくマッチングさせるような事業に転換していく、それが目標です。
次のステップはそこに企業さまが入ることですね。
クリエイターが集うところで、クリエイティブの課題を抱える企業さまが気軽に相談できるコミュニティにしていきたい。

「今こういうことで悩んでいるんですけど、良いアイデアありませんか?」という企業さまに対して「それなら、私はこんな経験があるのでフォローできますよ」とクリエイターが動き始めるイメージです。
積極的なクリエイターたちと、それに賛同する企業さまが集い、そこで仕事が生まれていったらすばらしいですよね。

ー コミュニティはオンラインで展開していくのですか?

リアルな場所も考えています。JR新宿東口駅より徒歩2分(新宿アルタの又隣)に開校しているデジタルハリウッドSTUDIO新宿内のコワーキングスペース『LANCER UNIT BASE(ランサーユニット・ベース)』を利用する準備も進めていて、ここでクリエイター同士の勉強会やセミナーなども開催できればと思っています。

デジタルハリウッドSTUDIO新宿
デジタルハリウッドSTUDIO新宿内のコワーキングスペースを利用して、リアルなコミュニティを展開する構想も。

僕の個人的な希望ですけど、ここに企業さまがふらっと立ち寄って「誰かいる?今こんなことを考えているんだけど」と、その場で仕事が始まるようになったら楽しいと思います。本当の意味で活性化させるには、そういう場も必要ではないかと感じていて。

まず今はオンラインでフリーランスのネットワークを作る最初のステップです。次に企業さまが参加して、それがうまく活気づいたらリアルの場を、という3ステップで進めたいと思っています。

このコミュニティでつながる未来は、実現しなければいけない使命だと思って進めています。そうしないとランサーユニットも単純なサービスで終わってしまう。企業さまとクリエイターも、1回面談して終わり、1回仕事をして終わり、といった関係になってしまいます。
継続した関係を築くにはコミュニティを確立する必要があり、そしてそれを世の中に広めていくことが広報としての僕の役割だと強く感じています。

デジタルハリウッド株式会社 xWORKS事業部/松田無我さん
「クリエイターと企業が共創するためのサービスであるランサーユニットを、もっともっと知ってもらいたい」

いかがでしたか?
ランサーユニットのサービスに誇りを感じ、それを社会に浸透させていきたい使命感を持つ松田さんの思いが伝わるインタビューでした。
お話のなかにあった「LANCER UNIT COMMUNITY(ランサーユニット・コミュニティ)」は、クリエイターのコミュニケーションの場になるだけではなく、企業さまとの新しい出会いのツールになり得る可能性を秘めています。興味を持ったクリエイターさんはぜひご登録を!

LANCER UNIT(ランサーユニット)は、デジタルハリウッド株式会社が運営している、プロのクリエイターを複数人選し継続的にクリエイティブ制作を発注できるサービスです。noteを通じて、LANCER UNITのサービスを導入している企業さまやクリエイターの皆さんへのインタビュー、クリエイターに役立つ記事をお届けしています。

取材・文/BBQ-john.inc 篠田由美子

ランサーユニットの導入を検討している企業様は、こちらからお気軽にお問合せくださいませ。