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CGをもっと身近に!クライアントの希望を叶えるための“対話”を大切にする映像クリエイター

LANCER UNIT / ランサーユニット

こんにちは。LANCER UNIT(ランサーユニット)note編集部です。

ランサーユニットで活躍するクリエイターのインタビュー。今回ご紹介するのは、広島在住のCGクリエイター、記谷伸彦さんです。

東京での活動を経て地元へ戻り、テレビCMや販促動画など、活躍の場を広げながら長年活動されています。効率的な仕事術からこれから実現したい未来の話まで、経験豊富なフリーランスならではの貴重なお話を伺いました。

CGクリエイター/記谷伸彦さん
CGクリエイター 記谷伸彦さん

ー 自己紹介と、独立するまでのご経歴をお聞かせください

主に3DCGをベースに、映像制作、デジタルコンテンツに関わらせていただいております。テレビやWebのCMでCGが絡む制作をいろいろと行なっています。

まだ東京にいた頃、デジタルハリウッド東京本校に通っていました。卒業後は主にクリエイターである友人の手伝いなどをしていましたが、広島に戻ったんです。地元の知り合いが在籍するデザイン制作会社に入社して、テレビ局に勤める友人にも仕事を頼まれたりしながらどんどん広がっていきました。そうこうしているうちにCGの世界にどっぷり浸かりまして(笑)
最初に会社へ誘ってくれた友人の独立を機に、同じタイミングでフリーになりました。そして気がつけば20年が経ちましたね。

ー CGと言っても幅があると思いますが、どんな領域が得意ですか?

リアル系のCGですね。もともと僕はアニメの背景をやりたかったんです。キャラクターを描くのも楽しいんですけど、“モノ”に萌えるというか。例えば部屋に置かれている物などを考えるのが好きで。「このキャラクターはどういう物を持っているんだろう」「本棚にある本のタイトルは何だろう」といった具合に、世界観を創り上げていくのが好きなんです。

広島に戻ったばかりの頃はあまりアニメや動画の仕事がなく、いわゆるパースと呼ばれるものでリアルなマンションをよく描いていました。今はほとんどがCGになりましたが当時はまだ手描きが多かったので、そこに食い込んで行きましたね。

そういった仕事をこなしていたら、プロダクトCGの仕事をいただくようになりました。家電メーカーのCMでエアコンも作らせていただいきましたが、ああいった商品のモデリングから質感を設定するライティングまで、実写のようにフォトリアルな描写を追求するのが得意です。

ー お仕事はどのような方法で増やしていったのですか?

先ほどの話のように、デザイン会社在籍中に関わった企業さまや、知り合いのつながりがベースになっています。さらに増やすことを考えて、ポートフォリオを作っていろいろなアウトソーシングのサイトにも登録しました。失礼を承知で、関わりのなかった制作会社にメールで売り込みもしましたね。最近はSNSを使ったもっと良い方法があると思いますが(笑)
そのうちに数社からお声掛けいただいて、そのご縁を大切につなげてまた広がっていき、定期的に仕事をくださるお客さまもできました。

また、今は専門学校で講師もやっていますので、その学生が進んだ先の関係から仕事をいただくこともあります。一つひとつのご縁を育てていくことを大切にしていますね。

CGクリエイター/記谷伸彦さん

ー お仕事をするうえで心がけていることはどんなことですか?

フリーランスはたくさん仕事をこなさないと収入が増えないので、効率よく進める仕事術のようなことを意識しています。今いちばん心がけていることですね。

最初の打合せで遠慮すると、最終的に時間がかかってしまいます。後で確認しておけばよかった、ということにならないよう、「ここはこうですか?あれはどうですか?こうじゃないですよね?」と細かく話を詰めて曖昧なところを確定させるようにしています。お互いが気持ちよく仕事を進められる環境づくりが大切ですね。

あとは、突っ走らないこと。途中の段階で小出しにして確認します。格好悪いものをさらすようで、本当はあまりしたくないですけど(笑)
でも、途中経過を見せないで「はい、できました。これでどうでしょうか?」と送り、「全然違います」となると、いちばん困るのはお客さまなんですよね。納期も遅れますし。そうするようにしてからリピートが増えましたし、仕事が早く終わるようになりました。やり直しが効く段階で確認していくのは重要ですね。

ー 今までで、いちばん楽しかったのはどんなお仕事ですか?

そうですね、不動産業者さんのCMをフル3DCGで作った仕事でしょうか。既存の2Dキャラクターを3D化して、世界観をすべて創り上げました。まず3Dキャラクターを描いてモデルを作り、背景も描いてアニメ化しました。全部まるごと自分ワールドで、なかなかそこまでトータルにできる仕事はありませんので、本当に楽しかったです。

ー お仕事をするうえで大切にしているのはどんなことでしょうか?

対話が大切だと思っています。広島に戻った当初は「東京の有名なCG作品に関わった」「携わったCGが映画作品になってカンヌで受賞した」など、誇れるような実績を伝えていましたが、逆に仕事をいただけないことが多かったんです。
遠い存在のように感じられたり、料金が高いと思われたりしたようです。あまり過去の実績を強調せずに、どんなものを作りたいのかをじっくりと聞き、その企業さまや商品の価値を高めるための対話を重ねることを重要視したら、変わっていきました。

やはり「良いものを作りたい」という意識が強いお客さまがほとんどで、僕が何を作ってきたのかは関係ないんですよね。「この人に頼めば良いものにしてくれる」と感じてもらえれば仕事をいただけると気づきました。

料金についても、まずはイメージを丁寧に伺って「それだと予算オーバーですね」「これなら○○円でできます」と、まずは率直に伝えます。お客さまの要望と折り合いをつけながら納得していただけるよう努めています。予算はいちばん気になるところだと思いますから。

また、地方のCMは企画にまで入らせていただいたり、意見を反映してもらえたりします。東京のように確立されたワークフローがないので、ディレクターや美術の方と仲良くなって、希望を伝えると意外と取り入れてくださいます。
先ほどの話にも関係しますが、料金を伝えると安心してCG部分を増やしていただけることもありますね。対話を通じてCGを身近に感じていただき、もっと広がってほしいという気持ちもありますね。

ー デジタルハリウッド通学時はまだランサーユニットがなかったと思いますが、どういうきっかけで知ったのですか?

2年ほど前、制作会社さん経由でデジタルハリウッドに関わる仕事をしたんです。Webサイトを確認していたらランサーユニットを見つけまして。「これは良い」ということで登録をしました。

お話をいただいたのは2社です。最初の案件はあるデバイスを使ってコンテンツを作るもので、デバイスを郵送いただいていてサービス開始を待っている状態です。

2社目は東京のCGクリエーター(ディレクター)の方です。あるヴァイオリニストさんのLINEアカウントで公開される、シリーズものの3DCG動画に関わらせていただきました。昨年(2021年)6月からスタートしたのですが、制作の物量も多く、スピード感とクオリティが求められ、先方もお忙しい方だったのでお互い時間をうまく使いながら進めました。

CGクリエイター/記谷伸彦さん

ー 遠方のお仕事に対して、やりにくさなどは感じませんでしたか?

東京や福岡など、もともと遠方のお客さまとのやり取りが多かったので特に何も感じません。コロナ禍以来ZOOMがよく使われるようになりましたけど、以前はSkypeが中心でした。アウトソーシングのサイトにも「リモートOK」という募集が散見されるようになって、これからもっと増えそうですよね。SlackやChatworkなどのツールもありますし。

映像や音声はすぐにデータ化できるので、送って直接見ていただいたほうが早いですし、むしろ突っ込んだ話ができます。今、僕の知り合いのCGクリエーターはほとんど自宅で作業していますね。PCとネット環境さえあればどこでもできるので、もう出社していません。僕はアウトドアが好きなんですが、山で仕事をしたこともあります。「どこでもできるじゃん」と思いましたよ(笑)

ただ、会って話をするときのイメージの広がり方ってあるじゃないですか。会話のやり取りから広がる発想や新しいアイデアが生まれにくいという点は少しありますね。その場で「それ、いいね!」ということがない。もちろん仕事は早く進んで企画通りに完成しますが、ブラッシュアップされず新しいものになりにくいと感じます。そこがこれからの課題かもしれませんね。

ー ランサーユニットの魅力はどういう点だと思いますか?

やはりデジタルハリウッドの運営ですから、CGやデジタルに対しての考え方が他のクラウドソーシングとは違いますね。他社の場合は例えるとハローワークのような感じというか、業務内容を細かく把握していないことが多いです。“一般動画編集”と書かれていて、実際は雑誌の取材だったというケースもありました。

ランサーユニットの場合はそういうことがありませんし、より技術に特化したこと、クリエイティブなことを要求される気がします。間に入っていただいている安心感はとても大きいですね。企業さま側にとっても、デジタルハリウッドの卒業生なので間違いはないと思います。

ー 記谷さんの今後の展望を聞かせてください

コロナ禍を通じて少し考え方が変わりました。最初に感染が広がった当初は仕事が激減し、その状態が数ヶ月続きました。家族もいますし、いろいろ考えて勉強をはじめたんです。

CGはある映像に効果を加えるというフローが多いので、予算を削減するときにカットされやすいんです。なのでCG技術がないと成立しない仕事をしたいと考えました。
例えばVRやゲーム系などはCGの技術そのものですから、そこに踏み込みたいと。そうなるとプログラムの知識が必要になります。映像作りは様々なところからイメージを引っぱり出す作業です。素材を買うこともできますし、僕じゃなくてもいいんですよ。でもプラグラムで自分の思い描く世界を作り、そこに今まで培ったCG技術を組み合わせていければ新しいものを生み出せるのではないかと思いました。

また、日々の生活を楽しくさせるものを作りたい気持ちが大きくなりましたね。例えば、料理動画が普及していますが、画面を見ながらの調理は難しいです。まな板に乗った食材の切り幅がグラフィックで現れたりしたら、切りやすくて便利だと思いませんか?(笑)
毎日の暮らしが楽しくなるようなものを作りたい。世の中の人たちみんながハッピーになれたらいいですよね。

もちろん、すごいCGを作りたいという気持ちもありますけど、若くて上手な方も大勢いますし、将来AIに取って代わられることもあり得ます。規模は問わず、高い技術やアイデアを持っている方々と絡んで、企画から実際に商品化するプログラムに関わっていきたい。みんなでおもしろいものを作って一緒に喜び合いたい。楽しい世界にしていきたいです。

ー ランサーユニットを検討している企業さまに伝えたいことはありますか?

まだまだCGは一般的になっていないと感じています。まずは気軽に声をかけていただきたいです。細かな条件や予算への不安もあると思うのですが、とりあえず「CGのことは知らないんですが、とにかく格好いいアニメーションが作りたいんです」だけでもいいと思います。

ランサーユニットには多彩なクリエイターが揃っていて、最適なメンバーを厳選してくれます。発注にまで至らなくても、どんなものがどれくらいの予算で実現するのかを理解していただくだけでも、次回の検討材料にもなりますし、CGというものを知っていただくきっかけにもなるので、柔軟に考えてもらえたらと思っています。

CGクリエイター/記谷伸彦さん

LANCER UNIT(ランサーユニット)は、デジタルハリウッド株式会社が運営している、プロのクリエイターを複数人選し継続的にクリエイティブ制作を発注できるサービスです。noteを通じて、LANCER UNITのサービスを導入している企業さまやクリエイターの皆さんへのインタビュー、クリエイターに役立つ記事をお届けしています。

取材・文/BBQ-john.inc 篠田由美子


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