「丁寧に速く」は当たり前。重ね上げた実績によるWebクリエイターの提案力
こんにちは。LANCER UNIT(ランサーユニット)note編集部です。
ランサーユニットで活躍するクリエイターのインタビュー。今回ご紹介するのは、大阪在住のWebクリエイター、小林進治さんです。
小林さんはDTPデザイナーとしてクリエイターの経歴をスタートさせ、コーディングの経験を積んだのちに「株式会社SB Creators」を立ち上げました。
Webプロデューサー兼、サイト全体を構築するエンジニアとして活動する傍らで、数々のセミナー講義や専門学校の講師もこなしています。
多彩な経験と高い技術によって活躍の幅を広げる小林さんにお話を伺いました。
ー DTPから始めて、エンジニアとして独立に至るまでの経緯はどのようなものでしたか?
20代までずっと音楽をやっていて、その関係で音楽イベントのフライヤーなど紙媒体のデザインをしていたんです。でもだんだん時代の流れというか「Webのデザインができたらおもしろそうやな」と思い立って、デジタルハリウッドの大阪校に飛びこみました。
そこで学んだコーディングにハマりまして。
デザインって正解がないじゃないですか。それよりも、性格的にコーディングの方が合っていることに気づかされました。
卒業してから約2年間Web制作会社に勤めて、その間ずっと仕事が終わってからも1日8時間は独学でコードを書いてました。たぶん人生でいちばん努力した時期じゃないですかね。
いろんなことを勉強して、「よし、ひとりでやっていけそうな気がする」と思えた2016年に退職して独立しました。今は法人化して、外注のデザイナーさんと組んで仕事を進めています。
ー 独立されてから、今までで最も大変だったことは何でしょう?
独立して2年目くらい、ある程度クライアントとのやり取りにも慣れてきて、ただコードを書くだけじゃなくWebサイト全体の提案などもしっかりできるようになった頃、初めて100ページ以上の大規模なサイトの話をもらったんですよ。しかも、1週間で70〜80ページっていうスケジュールもえげつなかった(笑)
でも当時の僕は「できるかどうか分からんことはできるって答えとこ!」と思っていたので、とりあえず引き受けました。その1週間、ほぼ寝られなかったですね。
でも、やりきったんです!あれは、ほんまにいちばん大変でした。もう今後も一生ないだろうと思えるくらい。
ただ「1週間でそんだけ作れるんや、僕!」ということに気づけましたし、めちゃくちゃパワーアップできたので、とても印象深いです。
これを機にそのクライアントとも信頼関係を築くことができて、今もご依頼をいただきます。ほんまに大きなターニングポイントやったと思いますね。
ー 大きな仕事をこなして自信がついたんですね
はい。すごく自信になりました。仕事のスピードやボリュームはもちろんですが、大きな上場企業さんの上層部と直接やり取りしましたし、そういう方を納得させられているっていう事実も大きな自信につながりましたね。
また、僕の実績としても残りました。
それからもたくさんのクライアントと関わって、いろんな担当者さんとやり取りをして。きれいなコードを丁寧に速く仕上げることにはもともと自信があったんですけど、さまざまな経験が積み上がり、ノウハウが蓄積されました。
クライアントが困っていること、やりたいことに対して、最適なプランを考えて提案する力が身についたと思います。
ー 制作以外にも講師など幅広く活躍されていますが、どんな思いから?
2年ほど前、ふと「人に教えてみたいな」と頭に浮かんだの がきっかけです。そのとき、ちょうどフィリピンのセブ島へ行ってみたいなと思っていて、タイミングよくセブにあるIT学校で講師の募集を見かけたんですよ。「これ応募して受かったら、2つの夢が同時にかなうやないか!」 と気づきまして。
すぐに応募したら、なんと受かったんですよ!
日本で受けていた仕事も持っていきつつ、セブのコンドミディアムに住み込みで1クールの半年間。生徒さんは全員日本人で、コーディング、WordPressなどのCMS、構築を教えました。学ぶ目的はそれぞれですけど、「フリーランスになって時間や場所を問わず働けるようになりたい」という生徒さんが多くいました。
まさに僕がそうなので、そういった働き方みたいなことも伝えられたと思います。いろんな人がいて、いろんな考え方があって、僕自身も刺激を受けましたし、何よりすごく楽しかったんですよね。その翌年もオファーをもらい、1ヵ月だけ行ってきましたがやっぱり楽しかったですね。
その経験をもとに、日本でも講師の仕事をやってみたいと。今はデジタルハリウッドの非常勤講師もやらせていただいてます。
ここにもいろんな生徒さんがいて、いい刺激を受けていますね。
ー そんな中で、ランサーユニットを利用しようと思ったきっかけは何ですか?
ランサーユニットのことはAdobeマスター講座の申込みをしたタイミングで知りました。
ちょうどそのとき仕事が手薄やったんで、興味のある案件に応募してみたんです。そしたらポンポン返信がきて、そのまま仕事がスタートしました。スピード感がすごかったですね。
-ランサーユニットではどのようなお仕事を?
Webサイトごとまるっと作ることもあれば、デザインは制作会社さんでコーディングだけすることもあります。LPを作ることもありますし、いろんなパターンがありますが、いつも組んで仕事をしている外注のデザイナーさんと僕とで納品まで行っています。
今は東京、新潟、兵庫にあるクライアントの仕事が進行中です。全国から地域問わずに仕事を受けられるのも魅力ですね。
遠方だと実際に会うことがほとんどありませんが、やりにくさは感じません。打合せはSlackでやり取りして、スピーディに要点をお話できるので効率的です。場合によって直接電話で話すこともありますし。
-ランサーユニットのどういうところに魅力を感じていますか?
自分で営業しなくても良質の案件が見つかることやないですかね。僕に合った仕事を選んで調整していると思いますし、間に入ってもらっていることで安心感もあります。
実際、紹介いただいた会社さんはみんなしっかりされています。その辺りは本当に信頼できますね。
ひとつの案件からつながっていくこともポイントです。
独立して5年ほど経ちましたが、こういう仕事って基本的に単発ですから、いつゼロになるか分からないですよね。ひとつミスをしたら契約が切れてしまうかも…という不安は常に持っています。だからこそ丁寧に向き合えることもありますが。
ランサーユニットでは、単発で終わらずに2回以上継続してご依頼いただくクライアントが複数います。今現在3〜4社さんと契約していますけど、これがさらに増えていけばめちゃくちゃ可能性を秘めてるなと。
まだまだこれからやと思っていますから、今後期待したいひとつの大きな軸になっています。
ー これからも増やしていきたいと考えているランサーユニットのお仕事は、クライアントにとってどんなメリットがあると思いますか?
クライアントにとっても、どんなクリエイターなのかよく分からない状態で発注するのと違いますよね。
「こういうことをしたい」と目的を伝えれば、それに見合う力量と予算で最適なメンバーをアサインしてくれますから。
例えば、同じようなサービスでもう少し安価なところもあるかもしれません。それは一見メリットに見えますけど、結果はフタを開けてみないと分かりませんよね。
僕が仕事をする上で大切にしているのは「きちんと連絡をする」とか「納期を守る、できれば前倒ししよう」っていう社会人として当たり前なことなんですけど、それをできないフリーランスの人も少なからずいるので。
連絡が途絶えて途中で不安になってしまったり、期日までに納品されなかったり、もちろんクオリティの面でも。ランサーユニットではそういうことがないと思います。
ー 最後に、ランサーユニットを活用しようと思うクリエイターへメッセージをお願いします
講師もしているので、よく接しているクリエイターの卵たちに伝えたいことがあります。
僕のように独立してフリーランスや起業の道を目指す人もたくさんいますが、仕事を待っているだけじゃダメだと思うんです。例えば、登録さえしていれば仕事がやってくると考えているなら甘い(笑)
待ってる間にもできることってたくさんあって。「自分に足りてないものは何だろう」と常に考えて、空いてる時間すべてをスキルアップに割くくらいの気持ちが大切。
会社からもらう給料と違って、対個人に企業が報酬を払ってくれるってすごいことやと思います。それは1万円でも100万円でも価値は同じで。自分を選んでくれて、その個人にお金を支払うって、そんな簡単なことじゃないはずなんですよ。
仕事をもらえてる人は、それまでにすごく努力をしてるんですよね。だからその位置に立ててる訳であって。
僕も、デジタルハリウッドを卒業してから人生で最もがんばったあの2年間、それがあるから今があると思っています。どこかのタイミングですごい努力をしないとダメやなと感じます。
今だから言えるんですけどね(笑) がんばって、努力をして、夢をかなえてほしいと願っています。
取材・文/BBQ-john.inc 篠田由美子