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「デザインは人とのコミュニケーション」自らの力で生きることを目指して営業からデザイナーへ

こんにちは。LANCER UNIT(ランサーユニット)note編集部です。

ランサーユニットで活躍するクリエイターのインタビューをシリーズでお届けしています。今回ご紹介するのは、デザイナー・イラストレーターとして活動している福井克彦さんです。

東京にお住まいの福井さんは、もともと印刷会社の営業職でしたが、副業やデジタルハリウッドの受講を経てデザイナー兼イラストレーターへと転身しました。
実はランサーユニットのスタッフでもある福井さん。デジタルハリウッドSTUDIOでトレーナー(講師)も務めていらっしゃいます。
会社員からフリーランスに至るまでの心境の変化や、幅広い活動の原動力となっているものなど、詳しくお話をしていただきました。

デザイナー兼イラストレーター/福井克彦さん
デザイナー兼イラストレーター 福井 克彦(ふくい かつひこ)さん

ー 自己紹介とご経歴をお願いします

福井克彦と申します。よろしくお願いします!
現在は個人事業主としてWebデザイナーとイラストレーターをメインに活動していて、デジタルハリウッドSTUDIOをはじめとした複数のデザインスクールで講師も務めています。
その他に、NPO法人の理事メンバーとしてプロボノ(スキルや経験を活かした社会貢献)の活動もしています。

経歴を簡単にお話しすると、2010年に印刷会社へ新卒で入社して8年間はずっと営業の仕事をしていました。
勤務しながらデジタルハリウッドに通ってグラフィックを学び、ECサイトを運営する通販会社へWebデザイナーとして転職。その後、コーディングを習得するために再びデジタルハリウッドへ。そして独立開業した流れです。

卒業した段階から昨年12月までは週3勤務の会社員も兼ねていましたが、今は完全にフリーランスだけでやっています。

ー いろいろな活動をされているんですね! まず、なぜ営業職からデザイナーに?

小さい頃から絵を描くのが好きで、デザインにはずっと興味がありました。
大学は経済学部でしたが、2割ほど環境デザインに関する授業もあって、IllustratorとPhotoshopを使う講義もあったんです。実践しないと頭に入らないタイプなので、あまり身にならなかったですけど(笑)

就活する頃がちょうどリーマンショックの時期で、不況だったんですよね。正直言うと営業をやりたかったわけでもなく、採用してくれるならどこでもいい気持ちでした。それで、内定をもらった印刷会社の営業に。

僕、わりと心配性なんですよ(笑)
営業をやりながら、これから先のことに常々不安を抱えていました。「自分で稼ぐスキルや力をもっと身につけたい」という思いがずっとあって。興味があるのはやはりデザインだったので、仕事に慣れてきた入社3年目辺りにデザインとイラストの副業を少しずつはじめました。

ゆくゆくは独立して会社に所属しなくても通用するようになりたい、という希望はその段階から持っていました。なので、ただ副業として続けていても踏ん切りがつかないし、いきなりフリーランスになるのもハードルが高いし、「よし、一度転職しよう」となったんですよね。

デザイナー兼イラストレーター/福井克彦さん

ー では、フリーランスになるのは自然な流れだったのですね

そうですね。いちばんエネルギーを使ったのが営業からWebデザイナーへの転職だったので、通販会社を退職するときはまったく抵抗がなく。デザインの仕事を楽しめている感覚があって、あまりハードルを感じませんでした。

完全にフリーじゃなかったのも精神的には大きかったですね。
デジタルハリウッドの外部講師をしている方と仲良くなって、卒業のタイミングでその人の会社で働かせていただくことになったので。週3勤務の時給でしたが、ある程度の収入を確保できたのは安心感がありました。

数ヵ月後にランサーユニットのスタッフ、その後トレーナーのお話もいただいて。個人的な制作の仕事は夕方以降になるので、寝る時間だけは確保しつつ、起きている間はほとんど仕事をしている状態だったので、ちょっと大変でした(笑)
フリーランス1本となった今もそれに近い状況ですが、まったく苦ではありません。旅行先でもPCを開きますし、結局好きなんですよね仕事が。
最近さすがに少しメリハリをつけないと、と思いはじめていますが(笑)

ー 会社員兼業から完全なフリーランスになり、どんな違いを感じますか?

半々のときは安定した収入があるので、精神的なゆとりは感じていましたね。個人の仕事が少ないときもある程度の安心感がありました。フリーランス1本だとゼロになる可能性もあるので(笑)
でも週3日の勤務時間を自分の仕事の時間に移せたことで、結果的に収入は増えました。

働き方で言うと、想像以上に時間の使い方が難しい。フルリモートでも週3日は業務時間という縛りがあるので「ちゃんと仕事しなきゃ」という意識があったんですけど、「いざとなれば夜やればいいか」とか、とズルズルになってしまう(笑)
スケジュールを立ててタスクも作りますが、時間管理が少しルーズになったなと感じます。

ただ、締切などは必ず守っているので気の持ちようですね。暮らし的にも生き方的にも、今の状態が自分に合っている気がします。働く時間や場所をすべて自分で決められる。裏返すと、決める必要がある。
自分で決めたことに対して自分で行動するのは心地いいですし、それを100%できているので、今の働き方が合っているのかなと思っています。

デザイナー兼イラストレーター/福井克彦さん

ー 福井さんの得意なことはなんでしょう?

デザインのテイストやジャンルというよりは、最初の工程、情報設計の部分が得意だと思います。
今は情報設計からデザインまでを行なっていて、その先のコーディングやCMS化などはその領域が得意な人と組んで進めています。

どういう動線で、どういう表現にしたら魅力がきちんと伝わるか、を考えるのが好きです。それを考えたうえでクライアントとコミュニケーションを取るところが得意だと思っています。
ディレクションも兼ねているかたちになりますし、将来的にはもっとディレクター寄りになりたいとも思いますけど、まだ自分で手を動かしていたい気持ちが強いですね。

ー お仕事で心がけていること、大切にしていることはなんですか?

コミュニケーションは大切にしていますね。デザインと言っても、人とのつながりが第一だと思っています。

さかのぼると、絵を描くことで人とのつながりが生まれたからデザインに興味を持ったとも言えるんですよね。
小学生のとき、休み時間に一人で絵を描いているような子どもでした。スポーツが得意でやんちゃな子が絵を褒めてくれて、描いてほしいと言われる絵を描いたり、「俺、これになりたい」と言うのでその子の名前を書き添えてみたり(笑)
絵を通して人とつながれたんです。デザインやイラストって、コミュニケーションを生むことのできるすごく良いツールなんですよね。

実際、デザインで人とつながっているという感覚を持っています。デザインのその先、それを見る“人”を意識しますね。見た人がどう思ってどう動いてくれるのか、どういう感情を持ってくれるのか。その辺りを大切に考えています。

ー ありがとうございます! ランサーユニットのほか、どんなルートでお仕事を獲得していますか?

ほとんどが紹介からつながっていますね。営業をかけたことはなくて、ポートフォリオを更新したときにSNSで発信するくらいです。
デジタルハリウッドのスタッフや一緒に受講していたフリーランスの方、イベントで知り合った広告代理店さん、副業時代に参加した交流会の知り合いなど、たくさんの方々から仕事の話をいただき、そこからまた紹介されてつながった企業さまもいます。人とのつながりは大事ですね。

ランサーユニット経由では、今までに印刷会社さんのテンプレートデザインや、4コマ漫画を描いてデザインするSNS広告のバナーなど、幅広い案件を受注しました。
今動いているのはデジタルコンサルティングの会社さんで、その顧客である企業さまのWebサイトを制作しています。月に1〜2件の発注がありますね。
1件あたりのスパンが長くて、コーポレートサイトのデザインや大規模サイトの下層ページで半年ほど続いている案件もあります。
トップページのデザインコンペに出すご依頼もあるんですが、コンペ段階でも報酬をお支払いいただけるので、とてもしっかりした企業さんという印象です。

デザイナー兼イラストレーター/福井克彦さん

ー ランサーユニットの魅力をどんなところに感じていますか?

今契約しているような企業さまは、おそらく自力では行きつかなかったと思うんです。ランサーユニットによって、今まで開拓していなかった企業さまに出会えました。大きな企業さま相手に自分のスキルが通用する、という自信も持てましたね。

先ほどのようにコンペ代も支払われますし、担当者がトラブルで出社できなくなったときに上司の方が対応してくださったこともあり、とても信頼できる企業さまです。
過去に発注元の制作会社さんと連絡が取れなくなってしまったことがあり、結果的に報酬を回収できませんでした。そんな経験からも、ランサーユニット経由の企業さまには安心感があります。

それに営業をしなくてもいいのは大きいですね。自分と相性の良さそうな企業さまを紹介していただけるのも魅力です。
自分だけでは手の届かない企業さまとつなげてもらい、自分の可能性や幅を広げられる。それは最大のメリットですね。

ー ありがとうございます! 福井さんのこれからについて教えてください

もともとの目標は、自分の力で稼いでいける人間になることでした。その土壌ができてきて、売上も順調に伸びているので、ゆくゆくは法人化など次のステップも考えていきたいですね。

また、今後はいろいろなところに住みたいと思っています。実は兵庫に移住の計画を立てているんです。旅行が趣味で、どこでもできる仕事をしているのならわざわざ東京に住んでいる必要もないかなと(笑)

瀬戸内沿いが好きで。良いんですよね、あの辺りの景色、雰囲気。岡山や、いっそ島に…とも考えたんですが、空港や新幹線などの利便性を考えて兵庫にしました。他にも行きたいところはありますし、カンボジア支援のNPO活動もしている関係で現地にも行きたいんですよね。
そして一旦そこを拠点にして、先々は海外に住むことも考えています。

ー 最後に、ランサーユニットの導入を検討されている企業さまにメッセージをお願いします

いちばんは、紹介されるクリエイターに信頼がおけるということです。ご自身で探す場合、ポートフォリオを見て良さそうだなと思っても、コミュニケーションが合わなかったり、想像していた仕上がりにならなかったりすると思います。

ランサーユニットの場合は、第一段階からスタッフが相性の良い人をピックアップしてくれます。かつ、そこから面談して採用するかどうかを決めることができる。選考フローが短いうえに、きちんとした人を選びやすいんです。その後のフォローもありますし、企業さまとクリエイターを信頼でつないでいると言うか。そういう意味でとてもメリットがあると思いますので、ぜひご利用いただきたいですね。

デザイナー兼イラストレーター/福井克彦さん

LANCER UNIT(ランサーユニット)は、デジタルハリウッド株式会社が運営している、プロのクリエイターを複数人選し継続的にクリエイティブ制作を発注できるサービスです。noteを通じて、LANCER UNITのサービスを導入している企業さまやクリエイターの皆さんへのインタビュー、クリエイターに役立つ記事をお届けしています。

取材・文/BBQ-john.inc 篠田由美子


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