業務の波をランサーユニットで解決!第三者的視点によるナレッジも価値に
こんにちは。LANCER UNIT(ランサーユニット)note編集部です。
複数のプロのクリエイターを選んで、継続的にクリエイティブ制作を発注できるランサーユニット。導入いただいている企業さまのインタビューをシリーズでお届けしています。今回は、株式会社 i-Cue(アイキュー)さまをご紹介いたします。
株式会社 i-Cueさまは、「興味(i=interest)のきっかけ(cue)」を動画で実現することをミッションに、ビジネス動画の新たな価値を提案。上場企業のIR支援として、株主総会や決算説明会をはじめとしたイベントの動画配信サポートを事業の柱としています。
動画制作に関わるディレクター、需要が高まるLIVE配信技術者をランサーユニットにて採用し、状況に応じてメンバーを入れ替えながらご活用いただいています。そのお付き合いはランサーユニット発足前からとのこと!
マネジメントを統括する竹内さまと営業の岩本さまに、ランサーユニット活用の意義やメンバーがもたらすメリットについてお話を伺いました。
ー 最初に、貴社の事業やサービスについてご説明をお願いいたします
竹内さま
基本サービスとしては、映像の制作・配信になります。創業メンバーがもともとIRや金融に関わっていたことから、IRと映像を組み合わせるかたちで事業を開始しました。そういった経緯でIRと金融で分けた2つの事業部があり、私と岩本はIR事業部に所属しています。
IR=Investor Relations(インベスター・リレーションズ)は、上場企業が投資家に向けて情報を発信していくことを指します。そのなかで大きなイベントは、年に一度開催される株主総会、そして四半期〜半期に一度行なわれる決算説明会です。
説明会では、参加できなかった投資家の方たちに向けて、その様子を録画して配信することを主に行なってきました。この3〜4年ほどでLIVE配信もかなり増加しましたね。株主総会の場合は、LIVE配信サポートに加えて当日に流す事業報告の動画制作も行なっています。
岩本さま
ランサーユニットのメンバーにお手伝いいただいているのは大きく分けて2つです。説明会では配信系で、録画配信用の映像制作ディレクション、LIVE配信のオペレーションなど。株主総会では主に制作系で、当日現場で流す動画の制作ディレクションになります。
ー 竹内さまと岩本さま、お二人の役割を教えてください
竹内さま
私は主にIR事業部全体を見ていまして、動画配信を含めた制作周り全般のマーケティング・マネジメントを行なっています。
岩本さま
私はIR事業部の営業です。担当のお客さまと商談をして、動画制作や配信案件のディレクション進行も行なっています。株主総会や説明会の現場に立ち会い、映像制作では進行管理に責任を持つような立場になります。
ランサーユニットのメンバーと直接やり取りをして、一緒に案件を進めています。
ー ランサーユニット導入の前はどんな課題を抱えていましたか?
竹内さま
もともと弊社の事業は、クリエイティブの必要がない説明会の動画配信からスタートしました。これは納期がとても短く、当日から翌日に納品する案件もあります。スケジュール的に外注は難しいので、以前は営業がディレクションから制作、納品まですべてを行なっていました。
営業がご要望を伺って説明会の現場に行き、自分で編集をして納品する。クライアントのニーズをきちんと汲み取ることを大切にしているのも理由のひとつで、創業から5〜6年目くらいまでは私も編集をやっていました。
ですが徐々にボリュームが増え、営業一人でこなせる量ではなくなりました。そこで数年前から営業とディレクションと制作、機能を3つに分けたのですが、繁忙期・閑散期の波が問題になりました。
現在日本の上場企業は4,000社程度あり、その約6割が3月決算です。株主総会は年に1回、決算説明会は任意で年に1〜4回、四半期や半期のタイミングで行なわれるので、3月決算だとスケジュールが重なってしまうんですね。我々の仕事はそれに合わせて動くことになるので、どうしても業務の波が発生します。
岩本さま
営業がすべてを行なっていたときは、営業本来の仕事と編集に集中する時期に少しズレがあるので、一定量の業務を一人で抱えることができました。それが、機能を3つに分けることで繁忙期と閑散期の業務量の差が大きくなりすぎてしまったんです。
制作スタッフは社員やアルバイト採用でしたが、繁忙期は忙しすぎて閑散期はやることのない状態になってしまい、それが課題でした。
ー そこでランサーユニットのサポートが必要になったのですね
竹内さま
そうですね。もともとデジタルハリウッドさんとは法人営業時代からのお付き合いがありました。そのご縁でランサーユニット立ち上げの際にお声がけいただきまして、弊社の課題を解決できそうだったので利用することに。
当初は繁忙期に編集してもらう人材を探していただいたのですが、今は制作を含むディレクションまでお願いしています。説明会の配信だけではなく、株主総会の映像制作に関してもディレクターとして入ってもらっていますね。
LIVE配信を行なうメンバーとも契約しています。
どんなイベントもそうですが、LIVE配信は失敗できないじゃないですか。クライアントは上場企業さまですから組織も大きく、きちんとした対応も求められます。ランサーユニットであれば幅広いクオリティが担保できるであろう、という安心感もあってお願いしました。
ー そのランサーユニットに対する安心感は、どんなことで感じますか?
竹内さま
今のメンバーの対応がとても良いことも背景にありますが、緊張感を持って仕事をしていただける印象があります。
ランサーユニットも弊社に対して責任を持つ部分があるでしょうし、紹介されたメンバーもランサーユニットに対して責任を感じて取り組んでいただけるのでは、と。
弊社側で探した直契約のパートナーもいますが、どんな仕事をするのか分からないうちはやはり不安です。でもランサーユニットの場合は、デジタルハリウッドがサポートしてくれるという安心感がありますから。初めての案件でも、ある一定ラインのクオリティは担保していただける信頼感がありますね。
我々の課題や社内のことをよく理解していただいているので、メンバー選定時におすすめの人を事前にピックアップしてくださるのも安心感につながっているかもしれません。毎回3〜4人に絞って面談しますが、とてもスムーズに進められますね。
ー メンバーと一緒にどんな流れでお仕事を進行していますか?
岩本さま
撮影日を決める段階でディレクターの方に打診をして、要件を伝えて引き継ぎます。打ち合わせから当日の進行まで、伴走いただくようなかたちで進めています。
夜の対応もありがたいですね。社内の制作スタッフは、ほとんど小さなお子さんがいるパートタイムのママさんなんです。急ぎの件が夜に発生した場合はランサーユニットの方に対応していただくことが多いので、とても助かっています。
ー ランサーユニットをご活用いただいて、実際に感じているメリットを教えてください
岩本さま
編集作業で助かっているのは、専門的な知識に詳しいことですね。映像編集の書き出し設定など「こういう場合はどうしたらいいですか?」と相談できるので。私たちが当たり前だと思っているフローに対して、もっと良い改善案を提案してくださることもあります。
LIVE配信をお願いしている今のメンバーは、映像だけでなく“音”に関して特に知見がおありで、いろいろアドバイスをいただきます。配信のパートナー全員が集まるミーティングでも、過去に起こったトラブルやより良い方法についてご意見をいただけるので、ありがたいですね。
竹内さま
岩本が言うような、第三者的な視点で意見やアドバイスをもらえることがまず一点ですね。
あとは、繁忙期・閑散期の人員配置のバランスに対してひとつの指標になったのも大きいです。先ほどお話しした通り、アルバイト採用だと業務の波の問題があるので。
ランサーユニットのメンバーであれば閑散期に働いてもらう必要はないですし、フリーランスですからその時期に他のお仕事をできるでしょうし。お互い合意したうえでの働き方になるので、気を遣うこともありません。
業務の波がもっと大きくなった場合には、ユニット数を増やせばいいという目処もつきました。都合よく入れる人ばかりではないかもしれないので、そこは考えないといけませんけどね。
ー 貴社にとってメンバーはどんな存在だと感じていらっしゃいますか?
竹内さま
先ほどのメリットで言う前者の話で、第三者的な視点を持つ人の存在は非常に大切だと思っています。目線が内向きになりそうなところに、外の視点で意見をもらえると言いますか。現場で発生した問題に対して、一般的にどう対処しているかを工数も含めてご提案いただけますし、とても良い関係性を築けていると感じています。
岩本さま
定期的に行なっているミーティングで意見を伺えることもありますし、その場にいてくださるだけでも「何かあったら聞けばいいな」という安心感につながっています。そういう意味で、いていただけること自体がありがたい存在だと思っています。
竹内さま
「この案件をお願いします」という流れだと、単純に作業をお願いするようなかたちになってしまいます。タスクに対してタスクをこなす関係はあまり発展性がないと思うんです。
そうではなくて、お互いがパートナーとしてサービスに対して課題感を持って一緒に考えていける。相談ができて、その解決策を提案していただけるような関係性はとてもいいですね。
ー ランサーユニットとの関わりで事業がどうドライブしていくと思われますか?
竹内さま
今度はメリットで言うところの後者になりますが、繁忙期・閑散期の話ですね。IR事業部はどうしても繁忙期に案件が集まる性質から脱することはできませんが、その点はユニットを増やせば対応できるようになります。
スタッフが疲弊してしまわないよう、現状は少し意図的に繁忙期の案件を抑制しているところがあるんです。ランサーユニットの稼働がもっと見込められれば、事業としてアクセル踏んでいく判断もできると思います。
ある程度足元を固められたらその判断もしやすくなるので、ディレクターとしてのメンバーを増やすことが喫緊の課題かもしれません。
ー ありがとうございました。今後の事業の方向性についてお聞かせください
竹内さま
コロナ禍を経て軒並み多くの企業が売上を落とすなか、以前から映像配信を行なってきた我々は逆に業績を伸ばすことができました。LIVE配信に関しては実績もご相談もかなり増加しているので、引き続き今後も伸びると考えています。
IRの観点でも投資環境の変化が起こっていて、個人投資家を増やしたり海外投資家を取り込んだりする動きは東証が旗を振っているところがあります。弊社にとってはとても良い事業環境と言えます。
そこで我々としては、配信もクリエイティブもできることをしっかり伝えていかなくてはと。
現在配信を依頼されているクライアントにクリエイティブもできると伝えると「では会社案内の映像も」という話になり、株主総会の説明動画のクライアントに配信ができることを伝えると「では総会のLIVE配信も」という話になることが多いんです。提供しているサービスごとに“配信の会社”“クリエイティブの会社”と認識されているところがあって。
「配信もクリエイティブもできる」という認知度を上げ、両面を取り込んでいくことで事業を拡大していけるのではないかと。そうなるとまた繁忙期・閑散期の問題が出てくるので、ランサーユニットをうまく活用してバランスを取っていけたらいいですね。
株式会社 i-Cue
〒162-0846 東京都新宿区市谷左内町21 市谷左内坂ビル3F
人材運用の面でランサーユニットを活用できている株式会社 i-Cueさま。
第三者的な目線のアドバイスにより、社内に技術的なナレッジを蓄積できているのもポイントではないでしょうか。
事業拡大のためにユニット数の追加も考えていらっしゃるとのこと。ランサーユニットが企業さまに貢献できているのはうれしい限りです。
ランサーユニットは企業さまの多様な課題に対応できるクリエイティブ人材の宝庫です。ご相談は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
取材・文/BBQ-john.inc 篠田由美子