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自らがリサーチして動くWebディレクターへ。大切なのは「クライアントへの価値提供」

こんにちは。LANCER UNIT(ランサーユニット)note編集部です。

ランサーユニットで活躍中のクリエイターインタビューをシリーズでお届けしています。今回ご紹介するのは、Webディレクター兼コーダーの森本有美さんです。

茨城県つくば市を拠点に活動する森本さん。クライアントへの貢献を大切にしながら、コーディングからディレクションまで、Web制作全般に関わっています。
プライベートでは小学生のお子さまを持つ母として、家庭と仕事を両立しながら奮闘中。フリーランスとしての活動や、仕事をするうえで大切にしていることなど、幅広い観点でお話を伺いました。

Webディレクター・コーダー/森本有美さん
Webディレクター・コーダー 森本有美(もりもと ゆみ)さん

ー 簡単な自己紹介とご経歴をお聞かせいただけますか?

森本有美と申します。Webディレクターとコーダーをしています。
個人では主にコーダーとして活動していて、『デジタルハリウッド STUDIOつくば』で知り合ったメンバーでチームとしての活動もしています。この『つくばランス』というチームでは、制作ディレクターとコーダーを担当しています。

独立前は建設業の研究所で、20年ほど働いていました。
長く働いていたので会社のことはよく分かっていましたし、とても良い会社でした。ですが組織という制度のなかで限界を感じて、新しい環境で自分を試したくなりました。
最初は転職活動をしていたのですが、あまりうまく行かなくて。20年間という時間はけっして無駄ではなかったはずなのに、強みやスキルがないように感じていました。
そこで、何かスキルを身につけたいと思い、デジタルハリウッドへ。Webデザイナー講座、WordPress講座、PHP講座を受講しました。

私、今の家が大好きなんです(笑)
「家で働けたらすごいな」と、もともとフリーランスへの淡い期待はありましたが、デジタルハリウッドに通うと同時に「本当にフリーランスになれるんじゃないか」という気持ちになり、そこから今に至ります。

デジタルハリウッド STUDIOつくば
森本さんが学んだ『STUDIOつくば』。“自分らしく働く”が実現できる場所として、
フリーランス・在宅ワーク・転職・副業をサポートしている。

ー フリーランスとして働いてみて、いかがですか?

とても良い環境で働けていますね。
夫は私の前の職場で働いていて、私の置かれていた立場や心境を分かってくれていました。そんなこともあって、今でもいちばんの理解者で、とても応援してくれています。

ただ、やはりオンとオフの切り分けは難しいですね。
会社員は休日がはっきりしていますが、フリーランスだと、今日は休みだと決めていても仕事の連絡が入ることもありますし、急ぎの場合は対応してしまいます。
子どもはまだ小学2年生で、私が仕事に集中する間YouTube漬けになってしまうのは困っています(笑)

ー 対応する領域で森本さんが得意なことはなんでしょうか?

静的なHTML・CSSからWordPressまで対応していますが、得意と言うと静的コーディングになるでしょうか。
会社員時代から、自分の強みは仕事が早いことでした。でも、フリーランスになるとそれだけでは無理な気がして。1社だけの仕事をしているわけではないですし、複数のことを並行して進める面もあって、早さだけではいけないと思うようになりました。

最近はWixやShopify、StoresなどのECツールのお話もよくいただきますが、知らないことがあっても、ざっくりと理解するのは早い気がしていて。専門の方ほどは深掘りできないかもしれませんが、「こんな感じの実装でいかがでしょうか?」と見積りを出すのは早いんです。それも強みになるのかな、と思い始めているところです。

ー ディレクションを行なっていることにもつながっていますね

そうですね。社会人になって自分の存在価値を考えるようになったとき、「誰かを助けたい」という気持ちだったり「あなたに頼んでよかった」と言われたり、そんなことが自分の喜びになっていると感じて。

コーディングだけだと、例えば「コーダーが体調不良だからピンチヒッターをお願いします」といった作業レベルのサポートになってしまいます。でもディレクターであれば、クライアントと直接やりとりして悩みを解決することができる。そう思ったのがきっかけでした。
提案に対して「ありがたかった」「よかった」と言っていただくのはうれしいですね。

Webディレクター・コーダー/森本有美さん

ー お仕事をするなかでどんなことを心がけていますか?

先ほど「仕事が早い」とお話ししましたけど、丁寧さが抜け落ちないように、その両立ですね。早さもありつつ、細やかで丁寧な仕事を心がけています。

チームとしても活動しているので私自身が依頼する側になることもありますが、その立場になると、「スキルも大切だけど人間性がとても大切だな」と感じます。
話しやすさや相談しやすさ、前向きさ。ガッツがあるとか。発注側はそういうことも評価するのではないかと。なので、自分も常にそれを持たなければと思いながらやっていますね。

ー『つくばランス』としてはどのように活動されているのですか?

最初は3人でスタートして、今現在は4人で活動しています。女性ならではの視点で小さな声にも耳を傾け、届けたい。そんな思いで、地元のお客さまをサポートすることを目的に結成しました。

私がディレクションとコーディングを担当して、二人がデザイナー、あと一人がコーダーです。制作会社さまからのご依頼が多いのでなかなか実績をたくさん載せられないのですが、案件によって二人で対応したり、三人で対応したり、規模や内容で担当を考えてやっています。
情報のアップデートや共有のために月一回は集まっていて、それをブログでも発信しています。

ー ランサーユニットではどのようなお仕事を?

今は、半年ほど前から契約している東京の企業さまからいろいろな業務をお請けしています。
ECサイトの画像処理から社内向けWebサイトの構築まで、幅広く。

今ちょうど動いているのは、WordPressを使ったコーポレートサイトのリニューアルです。20〜30ページのボリュームのあるお仕事だったので、私のほうから「デザイナーも入れていいですか?」と伺ってチームで取り組んでいます。
もともと「自分はコーダーですけど、デザインがあっても対応します」と先方に伝えていたのでこのお話があったと思うのですが、ランサーユニットで初めてチームで対応させていただいたので、がんばっているところです。

ー 東京のクライアントとはオンラインのやり取りが中心ですよね?

そうですね、リアルでお会いしたことはありません。Slack、Chatwork、メールを使いながら、Zoomなどのツールでお話しするかたちです。
Zoomだと雑談しにくい面もあるので、事務的にならないように気をつけています。やはりスキルだけではない部分を大切にしたいので、人間性のようなものが伝わるよう心がけたり、聞きやすい雰囲気づくりをしたり。人柄を分かってもらえるように、といつも思っています。

Slackでは、自分が受け側のときに感じる印象を、相手も同じように感じると考えて言葉を選ぶようにしています。
例えば納期のご相談をした際に、返信が「承知しました」だけだと「この相談しないほうがよかったかな」なんて思ってしまうんですよね。冷たい印象に感じて、意図を汲めず勝手に落ち込んだりして(笑)

最後に「!」を付ける、少し言葉尻が上がるような雰囲気にする、「よろしくお願い申し上げます」もSlack上では少し固すぎるかな、とか(笑)
ある程度の関係性ができた後になりますが、そんな細かいことも必要だと思って注意していますね。

Webディレクター・コーダー/森本有美さん

ー 確かにそうですね。ランサーユニットのお仕事で印象的なできごとはありますか?

契約してまだ間もないお客さまから、イントラネット用のサイトを作ってみませんか?とお声がけいただいたことがありまして。SharePointを使った社内共有のためのサイトで、SharePointが未経験というのを知ってのお話でしたので、ありがたかったです。

私に期待してくださっているんだろうと感じて、すごくがんばった記憶があります。「万が一うまくいかないことがあれば、講座やサポートなどに費用をかけてもいいのでがんばってほしい」とまで言ってくださり、本当に感謝しています。

ー 森本さんにとって、ランサーユニットの魅力とは?

個人では受注できないような大きな仕事をいただけることが、自分としてはいちばんのメリットだと思います。
数多くのいろいろな企業が存在する東京からお仕事を得るほうがチャンスが広がると思うものの、個人的に東京では戦えないと思っていたんです(笑)
でもランサーユニットで東京の企業さまから大きな案件をいただけて。“戦う”は大袈裟ですけど、お仕事を請ける範囲が広がっていますね。

それと、比較的クリエイターとクライアントの立場が対等に感じます。特に今対応しているクライアントの場合はコーディングの知見を持った方が社内にいらっしゃらないので、分からないことを普通に質問してくださるんです。上から指示されるだけではなく、一緒に仕事に取り組んでいる気持ちになれますね。

Webディレクター・コーダー/森本有美さん

ー ありがとうございます!森本さんの今後の展望をお聞かせください

私、自分に強みがないと思っているんです(笑)
それは社会人になってからずっと。フリーランスになってからも「強みを。成長を」と、Photoshopやウェブ解析士の資格取得など、一年ごとに目標を決めて取り組んできました。
でも、最近それもちょっと違うのではないかと気づき始めて。
「誰かを助けたい」「クライアントに何かを還元したい」という思いから、自分がいろいろなことを試しながらリサーチして活動的に動くこと。そうして得た幅広い知見が強みにつながっていければ。それが今の展望です。

その一環として、つくばランスで『研学ウォーク』というブログを始めました。これを地域メディアに成長させたいと。カフェなど、つくばにあるお店の記事を少しずつ載せています。今はまだ片手間でやっているので更新頻度は高くないんですが、Instagram(@kengaku_walk)も始めました。やはりSNSは影響値が大きいなと実感しているところです。

そうやって活動を広げていると、ライティングや写真の面など、課題が見えてくるのもおもしろくて。Web制作だけではなくて、掛け合わせでSNS運用の知識も増やしていきたいですね。
専門的な知識までいかなくても、助言ができるようになれば強みになるのではと。まだぼんやりとしていますが、チームで足りないところを補っていきながら、最終的にクライアントへの還元につながればいいなと思っています。

ー 最後に、ランサーユニットを検討中の企業さまへメッセージをお願いします

ランサーユニットのクリエイターは企業の伴走型です。まるで準社員のようにクリエイターと関係を結びたい。作りたい。そう考えている企業さまにはとても良いサービスだと思っています。

もうひとつ。
デジタルハリウッドに関わっている方って、皆さん良い人ばかりなんですよね(笑)
私は、この“人の良さ”にとても助けられているんです。スタッフの方は、クリエイターのことも企業さまのことも考えて、本当に合うかどうかの第三者目線を活かしたマッチングをしてくれます。クリエイターにとってもありがたいですし、企業さまにとってもメリットがあると思っています。

それに、ランサーユニットのクリエイターは、もちろんスキルの高さもありつつ、人柄や責任感なども持ち合わせていると感じます。クリエイターと良好な関係を結びたいという企業さまに、ぜひおすすめしたいですね。

Webディレクター・コーダー/森本有美さん

LANCER UNIT(ランサーユニット)は、デジタルハリウッド株式会社が運営している、プロのクリエイターを複数人選し継続的にクリエイティブ制作を発注できるサービスです。noteを通じて、LANCER UNITのサービスを導入している企業さまやクリエイターの皆さんへのインタビュー、クリエイターに役立つ記事をお届けしています。

取材・文/BBQ-john.inc 篠田由美子

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